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カード名 [レッドシュー・ミリィ]] カード種別 ノーマルユニット グレード 0 クラン 【スパイクブラザーズ】 種族 サキュバス 国家 ダーク・ゾーン トリガー - パワー 6000 シールド 10000 クリティカル 1 スキル ブースト 効果テキスト 自:このユニットが【G】からドロップゾーンに置かれた時、このカードをソウルに置く。 グレード0の【スパイクブラザーズ】 。 初収録は【第1弾:騎士王降臨】。 収録 カードNo イラストレーター フレイバー 【第1弾:騎士王降臨】 BT01/76 C たにめそ 飛翔するワイドレシーバー。
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スーパーロボット大戦RPG Ver0.82版キャラクターシート ***************************************************************** キャラクター名:ミリィ・ウォルサム・パフリシア 年齢 :14 ロボット系列 :リューナイト PCレベル :1 修正 性格 :強気 :強気な性格は、戦闘力ボーナスに+1されます。 コメント :アースティアの英雄アデュー・ウォルサムとパッフィー・パフリシアの娘。パフリシア王国第一王女。 父の影響を濃く受けているらしく、騎士道を熱く語る事もある。 剣術と魔法のをガルデンに師事しており、彼をいたく尊敬(崇拝?)している。 乗機は封印されていた、リューナイトによく似たリューセイバー”ユーロス” 資金 現在/累計 : 33/ 33 スキルポイント 現在/累計 : 7/ 7 経験値 現在/累計 : 294/ 294 ***************************************************************** 能力値 能力値 ボーナス値 近距離戦闘力: 20/ +3 遠距離戦闘力: 12/ +1 正確さ : 12/ +1 反応 : 12/ +1 体力 : 16/ +2 知性 : 8/ +0 意思 : 12/ +1 移動力 :14m 基本値 現在値 精神ポイント :27 / スーパーポイント:3 / **************************************************************** 運命的シュチュエーション --------------------------------------------------------------------- 名称 /勇者 特典 /勇者の特徴の獲得 リスク /みんなの期待に応えられるまで戦う。全人類の盾となって戦う。一番はじめに撤退できない。 --------------------------------------------------------------------- 名称 /騎士道精神 特典 /交渉判定に+1、挑戦を受けた、もしくは挑戦した相手と戦う場合には気力が+5 リスク /「奇襲」が使用できない。卑怯な振るまいはできない。 --------------------------------------------------------------------- 名称 / 特典 / リスク / --------------------------------------------------------------------- 名称 / 特典 / リスク / --------------------------------------------------------------------- **************************************************************** 技能 効果 正確さ系 格闘 /素手で戦ったり、武器を用いて斬り付けたりする時に必要な技能です。 空手 /格闘技能の上位技能です。殴る場合に素手でダメージ+3することができます。 料理 /料理を作る技能です。設備の整ったキッチンから、飯ごう炊飯までどこででも行えます。 / 反応系 格闘回避/初期状態から持っている技能です。格闘攻撃を避ける時に用います。 / / 体力系 / / 知識系 / / / / / 意思系 / / / **************************************************************** 特徴 効果 勇者(1):常時命中と回避に+1されます。また、HPが少なくなった時(半分、1/4)に能力が上がります。 又、機体破損時の大破判定に成功するとHP10で5回まで踏みとどまれます。 防御(1):1レベルごとに、1回だけ、切り払い又はシールド防御を行うことが出来ます。 カウンター(1):カウンターレベル1ごとに1回の攻撃に対し、命中値に+1d6して判定することが出来るようになります。 **************************************************************** 精神コマンド コマンド名 消費ポイント 効果 集中 : 15 :自機に1ターンの間、命中値と回避値に+2のボーナスが付きます。 根性 : 10 :HP200回復 : : : : : : : : **************************************************************** ロボット命中値:+1+1+1 計+3 ロボット回避値:+1+1+1 計+3 **************************************************************** 個人戦闘能力値 最大値/現在値 個人HP :33 / *********************************************************************
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PL:八雲 紫 【基本情報】 名前:ミリィ・オレアノ・ヤクモ 愛称:ミリィ 年齢:15 性別:女 種族:エルダナーン 経験点/全 69(GM0・PC69)/使用 60/未 9 クラス:アコライト/サモナー CL:4 出自:滅んだ民族の血 境遇:戦と共に 運命:絶望 特徴:先祖伝来の技:コンセントレイション取得、あなたの民族にはとてつもない秘密があり、そのために何者かに追われている 【所属ギルド】:幻想万屋 【基本能力】HP+2/1 MP+2/3 HP:30 MP:51+40 フェイト:5 移動力:12m クラス修正 基本 修正 B値 メイン/サブ 修正 合計 筋力 7 - 2 -/- - 2 器用 8 - 2 1/- - 3 敏捷 9 - 3 -/- - 3 知力 15 - 5 1/1 - 7 感知 12 - 4 -/1 - 5 精神 13 - 4 1/- - 5 幸運 7 - 2 -/1 - 3 【スキル】 スキル名 レベル コスト 対象 射程 タイミング 効果 【種族】 ≪マジックマスタリー≫ - - 自身 - パッシヴ 魔術判定+1、効果をダイスで求める魔術の効果+1 【アコライト】 ≪ヒール≫ 自動 3 単体 20m メジャー 【HP】を(CL)D6+【精神】回復する ≪プロテクション≫ 4 3 単体 20m ダメージ直後 受けるHPダメージを(SL)D6軽減する ≪ヘイスト≫ 1 3 単体 20m セットアップ 行動値+(SL)D6する 【サモナー】 ≪ファミリア≫ 自動 - 自身 - パッシヴ MP「CL×10」をもつ使い魔を持つ ≪サモン:ファーブニル≫ 2 8 範囲(選択) 20m メジャー (SL+3)D6の属性のない魔法ダメージを与える ≪マジックサークル≫ 1 5 自身 - マイナー そのメインプロセス中、効果をダイスで求める魔術およびサモナーのスキルの効果+2D6 ≪ガーディアン≫ 1 - 単体 20m ダメージ直後 HPダメージを0にする。1シナリオに1回まで使用可 【メイジ】 ≪コンセントレイション≫ 1 - 自身 - パッシヴ 魔術判定にダイス+1個 【戦闘データ】 能力 命中 攻撃 回避 防御 行動 スキル その他 合計(ダイス数) 命中判定 3 -1 - - - - - 2(2D) 魔術判定 7 - - - - - 1 2 10(3D) 攻撃力 - 2 - - - - 2(2D) 回避判定 3 - - - - - 3(2D) 物理防御力 - - - - 6 - 6 魔法防御力 5 - - - - - 5 行動値 8 - - - - - 8 【装備品】 装備品 重量 命中 攻撃 回避 物理 魔法 行動 射程 備考 右手 アークスタッフ 5 -1 2 - - - - 至近 魔術判定+2 盾 バックラー 2 - - - 1 - - - 左手 - - - - - - - - 頭部 - - - - - - - - 胴部 ダルマティカ 4 - - - 6 - - - 補助防具 マント 1 - - - 1 - - - 装身具 聖印 1 - - - - - - - ヒールの効果+1 合計 7/6 -1 2 - 8 - - - 【オリジナルアイテム】 【所持品】 お金:2936G 積載重量:7+7-0=残り0 道具名 種別 重量 数量 効果 小道具入れ 収納 0 1 「種別:道具」で「重量:1」のアイテムを5個まで「重量:0」として所持できる。1つだけ所持可能 バックパック 収納 0 1 所持品の重量制限+5。1つだけ所持可能 ベルトポーチ 収納 0 1 所持品の重量制限+2。1つだけ所持可能 MPポーション ポーション 1 2 メジャー/【MP】を2D6回復する。使い捨て 豆大福 食糧 1 1 メジャー/【MP】を1D6回復する。使い捨て。シナリオ終了まで学園特製豆大福の効果を受けない イチゴ大福 食糧 1 1 メジャー/【MP】を3D6回復する。使い捨て。シナリオ終了まで学園特製イチゴ大福の効果を受けない サンドイッチ 食糧 1 1 メジャー/【HP】【MP】を3回復する。使い捨て。シナリオ終了まで学園特製サンドイッチの効果を受けない 【コネクション】 【その他設定】 紛争地域のゲリラ生まれ、その為物心付いた時から戦争に参加していた。 親がゲリラのリーダーだったので、なし崩しに自分が指揮を取ったり取らなかったり。 実際銃を撃ったり、ナイフで格闘したりは上手くなかった。魔法は幻想郷に来てから覚えた。 幻想郷に来たのは見目麗しいスキマ妖怪にスカウトされてのこと。主に人里周りの警護、問題解決に走り回る。 現在は根無し草も同然なので、将来的には博麗か、それに近い役職に付けたら良いなと思っている。 【外見設定】 年齢相応の黒髪少女。ロング。 仕事着は巫女服(相当品)、けれど腋巫女ではない。 【セッション記録】 【成長記録】 CL1:敏捷1・知力2・感知2・コンセントレイション・マジックマスタリー・プロテクション1・ヘイスト1・サモン:ファーヴニル1 CL2:HP3・MP5・知力1・感知1・精神1・プロテクション2・サモン:ファーヴニル2 CL3:HP3・MP5・知力1・感知1・精神1・プロテクション3・マジックサークル CL4:HP3・MP5・知力1・感知1・精神1・プロテクション4・ガーディアン
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キラッ☆彡ダブルピース! SDより立ち絵のが可愛いという珍しいキャラ。 某アイ○ルマスターと出るゲーム間違えてんじゃないかと専らの噂。 ハロウィンぽい格好をしているが、単なるコスプレらしい。
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<根性系アビリティ> ・『根性』:戦闘不能になる攻撃を受けても低確率でギリギリの体力が残る ・『ド根性』:戦闘不能になる攻撃を受けても低確率でギリギリの体力が残る ・『不屈の闘志』:戦闘不能になる攻撃を受けても1回は必ずギリギリの体力が残り、体力が半分まで回復する。2回目以降は『根性』と同じ性能になる ・『生き汚さ』:1度だけ戦闘不能になる攻撃を受けても、中確率で4分の1のまま体力で蘇生する ・『不死鳥の如く』:1度だけ戦闘不能になる攻撃を受けても、中確率で半分の体力のまま蘇生する ・『不死”蝶”の如く』:1度だけ戦闘不能になる攻撃を受けても、中確率で半分の体力のまま蘇生する ・『輪廻転生』:1度だけ戦闘不能になる攻撃を受けても、中確率で体力全快の状態で蘇生する ・『食いしばり』:1回の戦闘に1度だけ発動。体力が半分以上残っている状態で戦闘不能になるダメージを受けた場合ギリギリの体力が残る ・『生への渇望』:体力が1/4以上残っている状態で戦闘不能になるダメージを受けた場合ギリギリの体力が残る 1回の戦闘に1度だけ ・『見栄張り男』:見栄っ張り。でも、崖っぷちにはカッコいいかもしれない男の子。『根性』系の発動率が上昇する ・『望郷の念』:俗に言う食いしばり。『根性』系の発動率が上昇する ※『根性』系と『生き汚さ』系の両立は出来ません。片方覚えると片方忘れます。というか、両立してたキャラが今までにいませんでした <防御系アビリティ> ・『かばう』:味方が瀕死となりうる攻撃を、中確率でかばってくれる ・『騎士道精神』:『かばう』が発動した際、総ダメージを半減化する。また、低確率で瀕死となりうる攻撃以外でも『かばう』が発動する ・『オートプロテクト』:宿主に向けられた攻撃の全てを自動的にかばう ・『カウンター』:自分が相手より行動順番が遅い場合に低確率で発動。相手より先に行動する ・『ハイパーカウンタ』:自分が相手より行動順番が遅い場合に中確率で発動。相手より先に行動する ・『硬氣功』:常時発動。中国武術の氣功のひとつ。内部の気を高めることで肉体を硬化し、物理ダメージを軽減する ・『軽氣功』:常時発動。中国武術の氣功のひとつ。自身を無にすることで重さを消し、打撃無効と物理ダメージの軽減を得る ・『窒素装甲』:任意発動が可能。3ターンの間、物理ダメージを軽減し擬似的な『怪力』を得る 1日に1回のみ ・『魅了無効』:常時発動。状態異常『魅了』にかからなくなる ・『マイペース』:自由気ままな人に贈られるアビリティ。『混乱』『恐怖』の状態異常にならなくなる ・『不動心』:常時発動。精神系の状態異常にかからなくなる ・『旧き神を騙る者』:旧神の加護を受けた者。『不動心』の効果に加え、クトゥルフ系に対して攻撃の威力が1.2倍になる ・『初音の加護』:旧支配者である女郎蜘蛛の加護を受けた者。『不動心』の効果に加え、『拘束』と『アトラク=ナクア』が使用可能になる ・『不感症』:??? ・『頑固者』:自分の意見を変えにくい人。『混乱』『怯み』にかからなくなるがたまに仲間の指示を聞かなくなる ・『痛覚遮断・弱』:怯みと状態異常による能力低下を無効化する。また、1度の戦闘に1回だけ体力を消費することで反動時でも行動できるようになる ・『痛覚遮断』:怯みと状態異常による能力低下を無効化する。また、体力を消費することで反動時でも行動できるようになる ・『薬物耐性』:毒も薬もほとんど効かない。魔法や技でしか体力を回復できない ・『自己再生』:自動発動。ターン終了後に体力の微量回復を得る ・『自己再生(大)』:自動発動。ターン終了後に体力の小回復を得る ・『自然治癒』:状態異常にかかってる際に中確率で発動。自身の状態異常を治す ・『幽体』:肉体がなく幽霊としての存在。一部の特殊な武器やアビリティがない限り、物理攻撃のダメージを半減させ、壁抜けなども可能になる ・『鋼の身体』:物理攻撃を受けた際、ダメージの4分の1を軽減するが『感電』しやすくなる ・『踏み込みが甘いっ!』 :切り払い、それはエリートの証。一部の攻撃を低確率で自動回避する ・『斬撃見切り』任意発動が可能。1回の戦闘に1度だけ斬撃系の攻撃に対して必中以外の攻撃を避ける ・『真・斬撃見切り』:任意発動が可能。1回の戦闘に1度だけ斬撃系の攻撃に対して必中以外の攻撃を避ける。また、斬撃系に対し回避が上昇する ・『白羽鳥』:相手の斬撃を低確率で無効化し、次のターンの攻撃を1.3倍にする ・『弾丸回避』:銃火器で攻撃された場合、回避がグーンと上昇する ・『銃撃見切り』:任意発動が可能。1回の戦闘に1度だけ銃撃系の攻撃に対して必中以外の攻撃を避ける ・『真・銃撃見切り』:任意発動が可能。銃撃系の攻撃に対して必中以外の攻撃を避ける。また、銃撃系に対し回避が上昇する 1回の戦闘に1度だけ ・『矢避けの加護』:一部の遠距離攻撃に対して発動、回避がグーンと上昇する。ただし、全体攻撃には発動しない ・『不眠の加護』:眠らなくても常にコンディションを維持できる。戦闘時は状態異常の『眠り』にならない ・『緊急回避』:戦闘不能になるダメージを受けた場合に低確率で発動。その攻撃を回避する ・『緊急回避・大』:戦闘不能になるダメージを受けた場合に中確率で発動。その攻撃を回避する ・『貧乳回避』:女性としてのプライドを投げ捨てる代償として身に付けられるアビリティ。戦闘開始と同時に回避が上昇する ・『巨乳防御』:ギャグかと思えるほど豊かな胸をもつ女性のみに贈られるアビリティ。打撃耐性を得る ・『分身』:体力が半分以上の際に発動可能。攻撃を低確率で自動回避する ・『受け流し』:低確率で相手の近接攻撃を避けることができる ・『かすみ青眼』:鍛え抜かれた動体視力による迎撃術。低確率で近距離攻撃を無効化する ・『打ち落とし』 :射撃による迎撃術。低確率で遠距離攻撃を無効化する ・『真・打ち落とし』:射撃による迎撃術の極意。中確率で遠距離攻撃を無効化する ・『火精』:火の気を内在する、炎の精霊の一種。火属性の攻撃を吸収してしまう ・『ほのおのからだ』:直接攻撃を受けると、中確率で相手を『やけど』にする ・『セルフバーニング』:直接攻撃を受けると、相手に微量のダメージを与える ・『ソーラーパネル』:光属性の攻撃を無効化し、ソーラービームを溜め無しで撃てるようになる ・『鳥類憐みの令』:体力値が半分以下の場合に発動。次のターン、鳥系に攻撃できなくなる。1度の戦闘に1回まで ・『抗魔力』:低確率で自動発動。一部のアビリティ及び魔法における効果、ダメージを無効化する ・『抗魔力(大)』:中確率で自動発動。一部のアビリティ及び魔法における効果、ダメージを無効化する ・『ビームコーティング』:ビーム系の技を無効化する ・『水妖精』:水の気を内在する、水の精霊の一種。水属性の攻撃を吸収してしまう ・『水先案内人』:自動発動。水属性の攻撃に対し、味方全員の回避を一時的にグーンと上昇させる ・『鵺』:雷の気を内在する、雷の上級精霊の一種。雷属性の攻撃を吸収し、また雷ダメージを1.5倍にする ・『ジャマーキャンセラー』:低確率で『ハッキング』系アビリティ及びステータスDownを無効化する ・『呪詛還し』:相手から受けた状態異常を中確率で跳ね返す ・『強制詠唱 スペルインターセプト 』:相手が魔法スキルを使用時に中確率で発動。相手の魔法スキルを不発させる 1度の戦闘に1回まで ・『疾風障壁』:身に纏う暴風による不可視の障壁。『貫通』系がない限り、中確率で相手の近接攻撃を無効化する ・『魔力障壁』:身に纏う膨大な魔力で形成した障壁。『貫通』系がない限り、低確率で相手の近接攻撃を無効化する ・『ドルイドシステム』:高性能演算処理が可能なマルチタスクシステム。最終ダメージ量が@7以下の攻撃を自動で回避する ・『絶対守護領域』:『ドルイドシステム』の上位アビリティ。相手の『貫通』を無効化し、最終ダメージから一定量を軽減させる ・『黒禍の口笛』:“悪鬼喰 グール ”を使用可能にし、“悪鬼喰 グール ”の総ダメージ量の5分の1を自身の体力に還元する <存在削除> ・『紙装甲』:回避重視で攻撃を受けたことがない者が所持しやすいアビリティ。全ての被ダメージが1.2倍になる
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2185.html
※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ 「う~♪う~♪」 ミリィはれいむの周りを飛び回る。 初めての友達が出来たことで非常に嬉しそうだ。 「ゆっ!れみりゃはとってもゆっくりできるれみりゃだね!」 「う~♪」 2匹はとてもゆっくりしていた。 捕食種、被捕食種といったことは全く関係ない。 そのような穏やかさがこの2匹の間にはあった。 「おちびちゃああああああああん!」 そんな穏やかさを斬り裂くような叫び声。 「ゆっ?」「う~?」 2匹はその声が聞こえた方を向く。 そちらを向くと、ミリィには見覚えのある胴なしれみりゃがこちらに向かって飛んできたのが見えた。 「うっう~♪まんまぁ~♪」「れ…れみりゃだ…」 嬉しそうな声を出すミリィに自分がいる方向に飛んでくる胴なしれみりゃを恐がるれいむ。 ミリィ達がいる方向へ飛んでくるゆっくりは、ミリィの母親…マリィと名付けられた胴なしれみりゃだった。 「う~…おちびちゃん…よかったぞぉ…」 ミリィの至近距離まで飛んできたマリィは、ミリィの無事な姿を見て安心したようだ。 「まんまぁ~!ミリィ、おともだちができたの~!」 「う?」 嬉しそうなミリィに不思議そうなマリィ。 ミリィのことで頭がいっぱいで、れいむのことには気付いていなかったようだ。 「みてみて~♪れいむだよぉ~♪おともだちなんだぞぉ♪」 「れ、れいむはれいむだよ…ゆっ…ゆっくりしていってね…」 恐がりながらもマリィに自己紹介をするれいむ。 ミリィの母親だろうとも、やはりれみりゃは恐かった。 マリィはれいむの姿を認めると 「うっう~♪おちびちゃんのプレゼントだぞぉ♪まんまぁうれしいぞぉ~♪」 「う~…?プレゼント…?」 ミリィには目の前の母親が何を言っているのかよく分からない。 「うっう~♪あまあま~♪」 そして、マリィはれいむの近くに寄って… ミリィのゆっくり冒険記 第八話 「うぁ!?」 ミリィが目を覚ました。 辺りは真っ暗。 すっかり夜のようだ。 「う~…」 ミリィは先ほど見た夢を思い出す。 確かにあれは自分だった。 れいむとゆっくりしていた後、まんまぁが迎えに来てくれたのだ。 あのれいむは一体どこに行ったのだろう。 そして、以前どこかで見た紅い槍を出していた胴付きれみりゃ…と、考えたところでとてつもなくゆっくり出来ないと感じてきた。 冷や汗が止まらない。 「あれは…まさか…」 「目を覚まされましたか?」 「うぁっ!!?」 ミリィは突然聞こえてきた声に飛びあがるくらいに驚いた。 「ど、どうかしましたか?」 今度は少し慌てたような声。 上半身を起こし、声のした方を見てみると、黒い翼を生やした胴なしゆっくりの姿が見えた。 「う、う~…しゃめいまる~♪ぶじでよかったぞぉ~♪」 ミリィはさっきのゆっくりできない考えはとりあえず置いておくことにした。 「無事とは言えませんが…何とか生き延びることが出来ました」 しゃめい丸が自身の黒い翼を広げる。 ふらんに斬られた傷はまだ完全には癒えていないようだった。 「う!?ふらんは!?」 しゃめい丸の傷を見てふらんを思い出したミリィ。 「しゃめいまる!ふらんはどこなのぉ!?」 ミリィは先ほど戦った相手だというのに、ふらんのことを心配していた。 何故なら、ミリィはふらんにもゆっくりしてもらいたかったからだ。 「あのふらんのことを心配しているのですか…?」 先程戦った相手を心配するなんてことはしゃめい丸には理解不能だった。 思わず呆れたような声を出す。 「気付きませんでしたか?そこで寝てますよ」 ミリィがしゃめい丸の視線の先を見ると、胴付きふらんが倒れていた。 「う~!ふらん!」 ミリィは立ち上がり、ふらんに駆け寄る。 ふらんの体の左肩から胸までの大きな傷口はほとんど塞がったようだった。 「本当に呆れるような生命力ですよ。これも胴付きの能力なのでしょうか」 「う~…よかったぞぉ…」 ミリィは心底安心したようだった。 そして、しゃめい丸の方を向き満面の笑みを浮かべる。 「しゃめいまる!ふらんをたすけてくれてありがとう!」 「わ、私は別に何もしていませんけど…」 面と向かってお礼を言われたからか、顔を赤面させながらそっぽを向くしゃめい丸。 「ゆ~…すぴ~…」 ちなみにミリィの近くにはマーサも寝ていたのだが、ミリィはこちらにも気付いていなかった。 「ところで…」 しゃめい丸がコホンと一つ咳払いをして 「ミリィさんはこの胴付きふらんをどうするつもりなんですか?」 しゃめい丸はこのふらんをどうするのか気になっていた。 自分達を襲ったゆっくりだ。 止めを刺されても仕方のないことだと思っていた。 手負いの状態が一番危険なのはゆっくりでも同じことなのだから。 「う~…ふらんがマーサやしゃめいまるをいじめたのはだめだけど…ミリィはふらんにもゆっくりしてもらいたいぞぉ~♪」 しゃめい丸はこの言葉に驚く。 自分を襲った相手を助けようと言うのだ。 ここまでくるとただのバカだとしゃめい丸は考えていた。 「…起きたらマーサさんを食べ始めるかもしれませんよ?」 しゃめい丸はミリィの真意がわからなかった為、あえて意地悪な質問をしてみた。 目の前で寝ているふらんは誰が見ても危険なのだから。 「う~…ふらんにもゆっくりたべちゃ、めっ!ってするからだいじょ~ぶだぞぉ♪」 あくまで楽観的な考えを崩さないミリィ。 そんなミリィにしゃめい丸は危うさを感じた。 「ミリィさん、先ほどの同行のお誘いの件なのですが…」 「う?うぁ♪しゃめいまるもいっしょにゆっくりするぞぉ~♪」 「…ええ、そうさせていただきます。これからよろしくお願いします」 「うぁうぁ♪ゆっくりぃ~♪」 ミリィはますます御機嫌になった。 いつの間にか立ち上がってダンスを踊り始めていた。 「うっうー♪うぁうぁ♪」 しゃめい丸がミリィ達の同行の誘いを受けた理由は、胴付きの件のこともある。 確かに、ミリィの行動を見ていれば手がかりがつかめるかもしれないと思ってはいる。 だが、真の理由はそれではない。 「うっう~♪」 しゃめい丸はミリィに危うさを感じたからだ。 目の前のミリィはゆっくりを食べようとしない。 いや、そもそもゆっくりを食べ物とは見ていないのだろう。 「うぁうぁ♪」 だが、野生のれみりゃ種の主食はゆっくりなのだ。 確かにこの魔法の森ならばゆっくりを食べなくても生きては行けるだろう。 れみりゃ種でも食べられるような木の実が豊富にあるからだ。 「ゆげっ!」 「う~…なんかふんだ~…?」 しかし、この魔法の森を出たらどうなるのか。 しゃめい丸には、ミリィがこの森を出たら餓死するとしか思えなかった。 森の外にはれみりゃ種でも食べられるような餌が豊富にある訳ではないのだから。 しゃめい丸はふらんから助けてもらったことへの恩義、特殊なれみりゃであるミリィに興味、そしてその危なっかしさから守ってやりたいと思っていた。 「れみ」 出来れば死んでほしくない。 いざとなったら強引にでもミリィにゆっくりを食べさせる。 「りゃ」 そう決意した。 「う~!!」 ダンスを踊り終えたミリィは「しゃめいまる、ゆっくりしていくんだぞぉ~♪」と声を掛ける。 「ゆっくりしていくんだぜ!」 ちなみに、今の返事はしゃめい丸のものではない。 いつの間にか起きていたマーサのものだった。 「マーサさん、おはようございます。いつの間に起きたんですか?」 「ミリィにふまれておきたんだぜ…」 「う、う~!?ごめんごめんなのぉ…」 「ゆっへっへ、そこにあるあまあまわたしてくれればゆるしてやってもいいんだぜ!」 「う、う~…しかたないぞぉ…」 「それ、私の家のご飯なんですが…」 そんな会話をしている間に 「う~…」 ふらんが目を覚ましたようだ。 「ミリィさん、ふらんが目を覚ましたようですよ」 いち早くふらんが目を覚ましたしゃめい丸がミリィに教える。 「う~?ふらん~…よかったぞぉ~…」 ミリィは安心したように溜息をついた。 「お、おねえさ…ゆあああああああああ!!!」 目の前の姉を見て慌てて立ち上がろうとしたふらんだが、自身の左半身の鋭い痛みに思わず叫び声をあげる。 まだふらんの傷口は完全には塞がっていない。 「う~!まだおきちゃだめぇ~!」 ミリィがふらんに慌てて駆け寄る。 しかし、この場にいる全員がふらんの体を気遣っている訳ではない。 「マーサをいじめたふらんにはおにあいなんだぜ!」 ふらんを睨みながら叫ぶマーサ。 マーサがこのふらんを良く思わないのは当然だろう。 一方、そんなマーサをふらんは射抜きそうな視線で睨む。 険悪な空気が流れ始めたが 「う~!けんかしちゃだめぇ~!」 ミリィがそう叫んだことで睨みあいは止む。 「う~…おねえさま…」 ふらんはミリィの方を向く。 「おねえさまは…ふらんをたべないの…?」 ふらんの中身は甘い甘い餡子だ。 れみりゃにとって、それは本当に美味しい御飯となる。 勿論、中にはふらんをつがいにするれみりゃもいるだろうが、ふらんの戦闘本能の恐ろしさはれみりゃが一番よく知っている。 そうなることは極稀だと言っていいだろう。 つまり、今回の場合はその極稀のケースに値するのだ。 「さっきはごめんなさいだぞぉ…ミリィはふらんをいじめちゃったんだぞぉ…」 ミリィはそう言って頭を下げる。 ふらんには訳がわからない。 目の前の姉は何故謝るのだろうか。 「ミリィはふらんにゆっくりしてほしいんだぞぉ…」 ふらんは考える。 自分がどうやったらゆっくり出来るかを。 そしてふらんの出した結論は… 「う~…お姉様を踏みたい…お姉様をいじめたい…お姉様の泣き顔を見たい……」 「う、うぁ!?」 ふらんの口から出てきたものは、一歩間違えればHENTAIさんに間違えられるような言葉だった。 「で、では、ふらんさんもミリィさんと一緒に来るということで構わないんですね?」 気を取り直したしゃめい丸が話を先に進めようとする。 しゃめい丸としても、ふらんを完全に信用した訳ではなかった。 しかし、一緒にいれば胴付きになれる手がかりがつかめるかもしれないということ。 自分は飛行速度の差でふらんからも逃げきれるということ。 しゃめい丸はふらんがお腹を空かしても自分は食糧にはならないだろうということ。 そのような理由から、しゃめい丸はふらんの同行に異議を持つことはなかった。 しゃめい丸の中身は黒胡麻の餡子だ。 甘味は無い訳ではないが、胡麻の渋みはある。 総じてお子様舌の甘味を求めるゆっくりには、少々食べづらい物があった。 「ちょ、ちょっとまつんだぜ!」 それを聞いて慌てるマーサ。 「いじめるふらんはゆっくりできないんだぜ!マーサはふらんはいやなんだぜ!」 マーサがこう思うのも当然だろう。 目の前のふらんにいたぶられた経験があるのだから。 「う~…お前、ゆっくりしね!」 「だからけんかしちゃだめなんだぞぉ~!」 一方、ふらんはマーサを言葉と深紅の眼光で威圧する。 叫ぶミリィ。 なかなか話が先に進まない。 「ふらんはマーサとしゃめいまるをいじめちゃだめなんだぞぉ!あと、もうゆっくりもたべちゃだめなんだぞぉ!」 「う…?えええええ!」 ふらんは一瞬ミリィの言葉が理解できなかったようだが、間をおいてからその言葉に驚く。 それだけミリィの言葉が衝撃的だった。 ふらんはこれまで生きてきた中でゆっくりを始めとした甘い食べ物しか食べたことがないのだから。 「ゆっくりじゃなくてもぉ♪きのみさんをたべればいいんだぞぉ♪あまあまだぞぉ♪」 「ゆっ!そうだぜ!ゆっくりをたべるふらんはゆっくりできないんだぜ!ゆっくりをたべなきゃいいんだぜ!」 ミリィを援護するマーサ。 マーサとしてもふらんがゆっくりを食べないのならある程度は安心できた。 「…」 そのやり取りを黙って見ているしゃめい丸。 「うううう…う~…お姉様の言うとおりにする…」 ふらんは渋々頷いた。 目の前にいる大好きな姉に嫌われたくなかったからだ。 ふらんは自分を二度も倒した姉に憧れてしまっていた。 「ううう…」 憧れの姉とこれからは一緒にいられる。 それはとてもゆっくりできることだった。 しかし、これからはゆっくりを食べられなくなると考えれば気も重かった。 「じゃあ!しゃめい丸とふらんのおなまえ☆タ~イム!だっぞぉ♪」 「おなまえなんだぜぇ!」 盛り上がるミリィとマーサ。 「う~…?ふらんはふらんだよ…?」 ふらんにはミリィの言っている言葉はわからなかったようだ。 これまでも、そしてこれからも自分はふらんと名乗っていくのが当たり前だと思っていたからだ。 「おなまえはゆっくりできるんだぞぉ~♪」 「う~!わかった!お姉様と一緒にゆっくりする!」 ふらんはミリィの一言で納得した。 『ゆっくりできる』という言葉の説得力は、ふらんにとっても絶大な効果があったようだ。 「じゃあ…まずしゃめいまるにおなまえつけるぞぉ!」 「変な名前にはしないでくださいね?」 苦笑するしゃめい丸。 正直名前にはそれほど興味はなかったが、他の3匹より大人なしゃめい丸はそれを口には出さなかった。 「う、う~…しゃめいまるしゃめいまる…まるしゃ…いめしゃ…う~…うぁ♪」 閃くミリィ。 嬉しそうにしゃめい丸の顔を見る。 「メイシャ♪ってのはどうだっぞぉ~♪」 「おお…悪くないですね」 しゃめい丸改めメイシャはその名前に特に不満を抱かなかったようだ。 というより、それほど興味がなかったので実感が沸かなかったと言った方が適切なのかもしれない。 「うぁうぁ♪メイシャ~♪」 「メイシャ、ゆっくりしていくんだぜ!」 「はいはい、ゆっくりしていって下さいね」 そんなやり取りをじーっと見ているふらん。 どうやら羨ましかったようだ。 「お姉様~…私にもおなまえおなまえ~♪」 「う~…ふらんはぁ…ふらんどーる…どーる…ふらん…う~…」 ミリィはなかなか思いつかない。 今までは適当に種属名をもじってきたが、今回はどうもしっくりこないようだった。 そんなミリィを尻目に、マーサが提案をする。 「いじめっこのふらんだからイジリーっていうのはどうなんだぜ!?」 「ゆっくりしね!」 笑いながら言うマーサに、怒りながら返事をするふらん。 また喧嘩が勃発しそうな雰囲気だ。 困っているミリィに「ミリィさんミリィさん」とメイシャが横から話しかけてくる。 「レーヴァテインから名前をとってレインというのはどうでしょうか?」 「レイン…うぁ♪」 ミリィはその名前が気に入ったようだ。 「ふらんはこれからレインだっぞぉ~♪」 「う~…お姉様がそれで良いならふらんは良いよ!」 ふらん改めレインは名付け親がミリィでないことに少々不満だったが、ミリィが嬉しそうなので気にしないようにした。 「ミリィはミリィだぞぉ~♪メイシャとレインはゆっくりしていくんだぞぉ~♪」 「ゆっ!マーサはマーサなんだぜ!ミリィとメイシャだけはゆっくりしていくんだぜ!」 「お姉様はゆっくりしていってね!マーサはゆっくりしね!」 そんな三匹のやりとりを見つめるメイシャ。 これから一波乱ありそうだな、と思いながら…。 後書き 誰も見ていなくてもひっそりと更新。 最初はこちらの方がメインだったんですがねえ…。 読ませていただいています。面白いです。 -- 名無しさん (2011-01-28 05 02 25) 名前 コメント
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※東方原作キャラが登場することを不快に感じる方 ※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ ミリィのゆっくり冒険記 第一話 ここは霧の湖のほとりにある真っ赤な洋館、紅魔館。 人間達の間では吸血鬼が住む館と恐れられている。 今の時間は昼の3時。 現代の人間の子供たちにとってはおやつの時間と認識されている時刻である。 しかし、それは人間以外にも例外ではなかったようだ。 「ぷっでぃんぷっでぃん♪さくやのぷっでぃ~ん♪」 恐ろしい紅魔館の廊下を間が抜けた声を出して踊りながら歩く、背中に悪魔の翼を持ちピンク色の服と帽子を被ったふとましい幼体の胴付きゆっくり。 「ミリィのおなかはぺこぺこで~♪さくやのぷっでぃんほしいの~♪」 このゆっくりは、紅魔館でペットとして飼われているれみりゃ種だ。 紅魔館にいる妖精メイドからは『ミリィ様』と呼ばれている。 「さくやのぷっでぃんあまあまで~♪あまあまあまあまおいしいの~♪」 自身の作ったぷっでぃんの歌を口ずさみながら大好きなさくやのあまあまなぷっでぃんを食べるためにダイニングルームに行くために廊下を歩いていくミリィ。 しかし、ミリィも胴付きであるとはいえゆっくりなので歩みは遅い。 その上、紅魔館は非常に広いのでダイニングルームに向かうだけでもかなりの時間がかかってしまう。 「うー?」 ミリィが視線の先に何かを見つけたようだ。と思った矢先 「さくやー!!」 と大声をあげながら廊下を走りだす。 ミリィの視線の先にいたのは紅魔館のメイド長であり、ミリィの飼い主でもある十六夜咲夜だ。 ティーセットを乗せたワゴンを押しているところを見る限り、紅茶好きのこの館の主人の元へ向かうつもりなのだろう。 しかし、今のミリィには大好きな咲夜の姿しか目に入っていない。 構わずにミリィは咲夜に向かって駆け出した。 咲夜はミリィの姿を認めると、走ってくるミリィを柔らかい笑顔で抱きとめる。 「ミリィ様、廊下を走ってはいけませんよ?」 「うっう~♪ごめんなさい~さくや~♪」 本当に反省しているのかしていないのか、ミリィは咲夜の腕の中で甘えたような声を出す。 咲夜の腕の中でミリィは思う存分甘える。 ミリィは本当に咲夜のことが大好きだった。 ミリィの母親が突然いなくなってから、咲夜が親代わりにもなっていたのだから。 「さくやはあったかいぞぉ…」 「ふふ、そうですか?ありがとうございます」 嬉しそうに笑う咲夜。 ミリィにとって、咲夜と一緒にいる時間は本当にゆっくりできる。 出来る事ならずっと一緒にいたいと思っているくらいだ。 少しの間、1人と1匹の穏やかな時間が過ぎていく。 しかし、咲夜は先ほどまで自分が押していたティーセットの乗ったワゴンを見て 「ごめんなさい、ミリィ様」 と申し訳なさそうにミリィに謝りだした。 「…う~?」 ミリィが咲夜の腕の中で不安そうに咲夜の顔を見上げる。 「これからお嬢様のお茶の時間なのです。ミリィ様のおやつはダイニングルームに用意させておりますので…」 「う~…おねーさんのとこ…?」 ミリィには咲夜がこれからこの紅魔館の主の元に向かうことが分かった。 紅魔館の主…レミリア・スカーレットはミリィにとっては恐くもあるが優しいお姉さんのような人物だ。 母親がいなくなった後のミリィを主に教育してきたのがそのレミリアだ。 「自分に似た姿をした奴がおかしな振る舞いをするのは紅魔館の沽券に関わる」というのがレミリアの弁。 ミリィも教育開始当初はレミリアに反発することが多かったが、今ではレミリアに反発することは少ない。 反発してもお仕置きされるだけだし、きちんと言う事を守れば大好きなぷっでぃんもくれるし、なでなでをしてくれるということがわかったからだ。 ミリィにも咲夜がレミリアのお世話をしなければいけないということはわかっていた。 しかし… 「やだやだぁ~!さくやはミリィといっしょにぷっでぃんたべるの~!」 と、感情の面で納得できず、咲夜の服を引っ張ることでなんとか引き留めようとする。 ミリィにとって、おやつを食べるのもゆっくりして幸せなことではあるが、隣に咲夜がいるとこれ以上ないほどゆっくり出来てしまうのだ。 咲夜と一緒におやつを食べたい。咲夜ともっとお話がしたい。咲夜ともっと一緒にいたい。 「うぅ~…」 ミリィは哀願の眼を咲夜に送る。 しかし、現実はミリィにとってゆっくり出来る事ではなかったようだ。 「ごめんなさい、また今度…お願いします」 咲夜は申し訳ない顔をしながら、それでも躊躇うことなくワゴンを押しレミリアの元へ向かって行った。 「うぅ~…さくや~…」 大好きな咲夜に自身の申し出を断られ、ミリィがその場に一人寂しそうに咲夜の後ろ姿を見つめていた。 「ちゅんり~~~~!!!!」 「むきゅ!?ミリィ、おやつのじかんじゃなかったの!?」 ミリィが向かったのはおやつがあるダイニングルームでなく紅魔館の地下にある図書館だった。 そこにはミリィを除いて紅魔館で飼われている唯一のゆっくりである、紫色の髪に白いナイトキャップを被った胴なしのぱちゅりー種であり、ミリィの友達でもあるチュンリーがいた。 チュンリーは図書館の司書である小悪魔が飼っているゆっくりだ。 この図書館の主に似ていて知能も高く、飼い主の小悪魔の教育によって平仮名を読むことが出来るようになった稀有なゆっくりだ。 「チュンリー、さくやがぁ、さくやがぁ…!」 「はぁ…またなの…」 ミリィが喚いている一方で、チュンリーは諦めたように溜息をついていた。 ミリィが咲夜のことでチュンリーに泣きつくのはすでに何度もあることだった。 その度にチュンリーはミリィを落ち着かせることに苦労をしている。 「むきゅ…さくやにとって、レミリアおねーさんがいちばんだいじだいじなのはミリィもわかっているでしょう?」 チュンリーが窘めても、ミリィはいやいやと首を振りながら 「ミリィはさくやといっしょにゆっくりしたいの~!さくやがいいの~!」 と、相変わらずの調子。 ミリィは一度こうなったら落ち着かせるのに苦労するのだ。 「はぁ…」 どうやら今回もミリィの機嫌を取るのに時間がかかりそうだ。 思わず溜息が出てしまう。 これはチュンリーにとってゆっくりできる状況ではなかった。 チュンリーはどうしようか悩みながら周りを見渡してみると一つの紅い本に目がとまる。 その本の名は『ゆっくりだいずかん』。 幻想郷の人里にいる自称ゆっくり研究家達が作った本だ。 彼らが今までゆっくりについて研究した成果がこの本に記されている。 あくまで少人数で作られている為、図鑑と言う割には知識に少々偏りがあるようにも見られる。 しかし、文中の漢字には振り仮名も振ってあり、人間の子供にもチュンリーにも読みやすい図鑑だった。 「ミリィ、そのあかいごほんさんをとってくれないかしら」 「…う~?」 ミリィはきょとんとした表情を見せながら、チュンリーの視線の先の紅い本を見つける。 「これぇ…?」 ミリィは本棚の『ゆっくりだいずかん』を両手で取り出し、チュンリーの前に本を置く。 「むきゅ、ありがとう、ミリィ」 チュンリーはその本に唾液がつかないように注意をしながら、器用に口でページをめくっていく。 唾液が付いたら、この図書館の主であるパチュリー・ノーレッジに怒られてしまうからだ。 また、チュンリーは本棚から本を出すことは自力ではできない。 チュンリーの顎の力に比べて、図書館の本は非常に重かった。 だからチュンリーが本棚にある本を読む時は司書であり飼い主の小悪魔や、胴付きのミリィに頼ることになってしまう。 自分も胴付きであるならもっと自由に本を読めるのに。 チュンリーは胴付きであるミリィを羨ましく思っていた。 静かな図書館にチュンリーが『ゆっくりだいずかん』のページをめくる音だけが響く。 しばらくそのような時間が続いたが、チュンリーは目的のページを見つけたのか、図鑑から目を離しミリィの方に顔を向ける。 「むきゅ、ミリィ…ミリィはミリィだけのさくやがほしい?」 「う…?」 ミリィはチュンリーの言った言葉の意味がよくわからなかった。 怪訝な表情でチュンリーを見返してしまう。 ミリィだけのさくや? さくやがミリィだけの物になることなどありえるのだろうか? 「ミリィ…これをみてほしいの」 チュンリーに促され、ミリィはチュンリーが開いたページを見る。 そして、そこに書いてある内容に驚いて目を見開いた。 「う~!?どうしてさくやがこのごほんにのってるの~!?」 この『ゆっくりだいずかん』には十六夜咲夜のゆっくりである『ゆっくりさくや』も載っているのであった。 そこには『ほとんど目撃例のない幻のゆっくり』や『プリン饅頭』といった断片的な情報が載せられていた。 「むきゅ、このごほんさんによるとゆっくりさくやはまぼろしのゆっくりといわれてるくらいもくげきじょーほーがないみたいね、でもこのごほんさんにのってるってことは…」 「ゆっくりのさくやがいるってことなのぉ!!」 ミリィはさっきまで泣いていたことも忘れたように大声を出す。 ミリィにとって、十六夜昨夜はとても大切な人物だ。 咲夜と一緒にゆっくりするのは大好きだし、咲夜をゆっくりさせてあげたい。 そして、何より自分を一番に考えてほしかった。 しかし咲夜にはレミリア・スカーレットという絶対的な主がいる。 咲夜が自分のことを一番に考えてくれるなんてことは無理なのだろうと以前からミリィは考えていた。 それでも咲夜に自分を一番に考えてほしかった。 どうにもならない状況にミリィは苦しんでいた。 しかし、目の前の本に書いてある内容はどうだ。 十六夜咲夜以外にも『さくや』は存在するのではないか。 そして、自分と同じゆっくりならば、今度こそ『さくや』をゆっくりさせてあげられるのではないか。 勿論、その『さくや』が十六夜咲夜と同一の存在ではないと言う事はわかっていた。 それでもミリィは自分を一番に考えてくれる『さくや』が欲しかった。 そう考えたミリィが出した結論は一つだった。 「チュンリー!ミリィはさくやをさがしにいってくるぞぉ~!さくやといっしょにゆっくりするのぉ~♪」 ミリィの言葉に今度はチュンリーが驚く。 単にミリィを慰めるつもりだっただけに、いきなりそう言い出すとは予想外だったからだ。 「むきゅ!?それならミリィがいくよりもさくやにたのんだほうがはやいんじゃ…」 「チュンリーありがとう!ミリィはさくやをさがしにいってくるぞぉ!すぐかえってくるぞぉ!」 チュンリーの話もほとんど聞かずにミリィは騒がしく図書館から走って出ていく。 この単純さもミリィの魅力かもしれない。 「だいじょうぶかしら…」 心配そうなチュンリーを一人残して。 次の日の朝… 「さくや~、いまからいくんだぞぉ~♪」 咲夜が作ってくれたおやつのクッキーを非常食として大事な大事な帽子の中に入れたミリィは、庭から翼を羽ばたかせ空を飛ぶ。 空を飛ぶのはいつ以来だったのか、ミリィはよく覚えていない。 若干ふらつきながらも、何とか紅魔館の塀を乗り越えて行く。 紅魔館の外に出る頃には、ミリィの頭の中からはゆっくりさくやが幻のゆっくりと呼ばれているということをきれいさっぱり消えていた。 ほとんど外に出たことがないミリィは、外に出たらさくやがすぐに見つかるという楽観的な考えをしていた。 だからチュンリー以外には外出することを伝えないという迂闊な行動に出たのだ。 「うっう~♪うぁうぁ♪」 ミリィはさくやを見つけた後のことを考えながら、御機嫌に紅魔館を後にしたのだった。 数時間後………… 「う~!?ここはどこ~!?さくや~!さくや~!」 森の中で迷子になっているミリィの姿があった。 後書き ゆっくりに癒しを求めている方には、2話以降は読まない方が良いかもしれません。 あと、誤解のないように先に言っておきますが、私はゆっくりは大好きです。 棒か何かでページをめくればよだれはつかないよ -- 名無しさん (2011-02-08 16 39 15) 名前 コメント
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※ヤンデレに対して不快を感じる方 ※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ ミリィ達は魔法の森から出ることに決めた。 何故なら、それなりに長い期間を魔法の森で暮らしていたメイシャ・レインにもゆっくりさくやは見たことがなかったのだ。 ミリィはここにはゆっくりさくやはいないだろうという結論を早々に出し、魔法の森から出ることにしたのだ。 魔法の森の出口はメイシャが知っていたので、苦労することなく森から出ることが出来た。 そして、4匹が魔法の森を出て3日程過ぎた…。 「う~…」「ゆっ…」「う~~~~…」「…」 魔法の森を出たところには大きく開けた草原。 そこはとても広々としていて、とてもゆっくり出来そうな草原だった。 しかし、4匹の顔色は良くない。 この4匹の雰囲気はまさに『けんっあく』な状態だった。 ミリィのゆっくり冒険記 第九話 「う~…おなかすいたぁ…」 お腹を抑えながら歩く胴付きれみりゃ、ミリィ。 メイシャの案内で魔法の森から出たは良いが、森の外は中に比べて食べ物が非常に少なかった。 ミリィでも食べられる紅魔館の外で手に入る食べ物と言えば、木の実・果物・花の蜜くらいなものだが、広々とした平原にはそのようなものは存在していなかった。 「う~…う~…」 丸二日、ミリィは何も食べていなかった。 マーサが虫を美味しそうに食べているのを羨ましく思ったが、虫を食べようと言う気にはやはりなれなかった。 「う~っ…うう~っ…」 荒々しく息を吐きながら、イライラした顔で歩いているのが胴付きふらんのレインだ。 主に『けんっあく』な雰囲気を醸し出してるのは彼女だった。 彼女に限らずふらん種は、ゆっくりをいたぶることで自身をゆっくりさせるという加虐性を持ったゆっくりだ。 さらに、ふらん種はゆっくりを食べることを好む。 しかし、ゆっくりを虐めること、食べることはレインが姉と慕うミリィに「めっ!」されていた。 森から出た直後にゆっくりありすを見つけた時は我慢出来ていた。 姉に嫌われるのが嫌だったから。 仕方ないので、虫を食べようとしていたマーサを軽く一発殴るくらいに留めておいた。 それだけでも「マーサをいじめちゃだめぇ!」とミリィに怒られてしまったが。 しかし、その我慢の限界は訪れようとしていた。 数時間前、今度はゆっくりようむを見つけた。 我慢と空腹の限界だったレインは本能のままそのゆっくりの所へ飛ぼうとして翼を広げる。 「ゆっくりしね!」と叫ぼうとしたその時だった。 服を後ろから誰かに掴まれた。 イライラした顔で後ろを振り返るとそこにはミリィの顔があった。 「レイン!ゆっくりいじめちゃだめぇ!」 レインは葛藤する。 レインがれみりゃであるミリィを好むことが本能であれば、ゆっくりを食べることもまたレインの本能だった。 「う~…」 もう一度前を振り返ると、ゆっくりようむがとてもゆっくりしているのが見えた。 どうしてお前はそんなにゆっくりしているんだ、私がゆっくりしていないのに。 レインはそう叫びたかった。 そして、レインはそこで初めて気付いた。 自身がゆっくり出来ていないことに。 胴なしまりさのマーサもまた、ゆっくり出来ていなかった。 それは虫を食べようとした時に、レインに殴られてから。 レインとしては軽く殴っただけなのだが、マーサには非常に大きな心理的ダメージを与えていた。 「レインはやっぱりゆっくりできてないんだぜぇ…」 「何か言ったか?」 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ…」 マーサがぼやくも、レインは耳聡いのかそれを聞き洩らさない。 そもそもマーサを除く3匹は全員捕食種だ。 彼女達が牙を剥こうとすればマーサはあっさり食べられてしまう。 「ゆっくり…したいんだぜ…」 若干被害妄想に陥ってしまったマーサであった。 「…」 そしてそんな3匹を冷ややかな目で見つめる胴なししゃめい丸種のメイシャ。 彼女だけは森を出る前から近いうちにこうなるだろうということは想像していた。 捕食種と基本種が仲良くしていることが本来ならあり得ないことだ。 捕食種は基本種を主食としているのだから。 ライオンとシマウマが仲良く暮らすようなものだ。 ゆっくり以外にも豊富に餌があるのなら捕食種と基本種のコミュニケーションも可能なのかもしれない。 いや、その捕食種がミリィならば可能なのだろう。 しかし、それはミリィが特殊なだけであって、レインのような生粋の捕食種にそれを期待するのは厳しかった。 今のような餌が少ないという状況下では、関係は容易に壊れてしまう。 捕食種が基本種を食べる、それが本来のゆっくりの関係なのだから。 だから、彼女達にはもう一度選択してもらう必要があると思っていた。 この4匹で本当に旅に出るか否かを。 メイシャは切っ掛けを欲しがっていた。 言葉で伝えるだけなら、容易にこの関係は壊れるだろうと言う事はわかっていたから。 彼女達が自分達でこの関係のことを考えるような切っ掛けが欲しかった。 4匹はそのようなことを考えながらしばらくその草原を歩いていたのだが、4匹から少し離れたところにゆっくりれいむの親子がいた。 「ゆっくりぃ~♪」「ゆっきゅりぃ~♪」 その2匹は捕食種であるれみりゃ種・ふらん種・しゃめい丸種が近くにいるにも関わらず、ゆっくり跳ねていた。 あまりにもゆっくりしていたので、近くに捕食種がいることに気付かなかったのだ。 「おかぁしゃん!きょうはあたたかくてゆっきゅりできりゅね!」 「おひさまさんぽかぽかでとってもゆっくりできるよ!」 そんな会話が聞こえてくる。 その会話がレインの鼻に付いた。 「うがああああぁぁぁぁぁぁぁぁl!!!!!!」 「レ、レイン?」 突然叫び出すレインに困惑するミリィとマーサ。 今度はミリィが止める間もなく、レインは翼を広げその2匹の元に真っ直ぐに飛ぶ。 「お前達なんかぁぁぁぁぁぁ!!!」 「だめぇぇぇぇぇぇ!レイィィィィィン!!!」 ミリィがそう叫ぶもレインは止まらない。 最早レインにはゆっくりれいむの親子しか見えていなかった。 「ゆっくりしねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 その叫び声でようやくゆっくりれいむの親子は捕食種の一行に気付いた。 「ふ、ふりゃんだあああああああ!!」 「おちびちゃん!ゆっくりにげるよ!」 「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 れいむ親子は逃げようとするが、移動速度は徒歩と自転車並に違う。 とても逃げられるものではなかった。 一方のレインは子れいむの方へ一直線に飛ぶ。 「ゆぅぅぅぅぅ!!」 「おちびちゃん!あぶない!!」 親れいむはレインが自身の子供を狙っていることを察し、子れいむとレインの間にその身を割り込ませる。 レインは構わず拳を突き立てる。 「おきゃあしゃあああん!!」 レインの拳が親れいむの体に鋭く突き刺さった。 子れいむの悲鳴が飛ぶ。 「ゆげええええぇぇぇぇ…」 親れいむは傷口から餡子を噴き出しながら吹き飛ぶ。 「お、おきゃ…」 子れいむは自身の母に向かって再び叫ぼうとするが、その叫びは中断された。 「つ~かまえたぁ♪」 子れいむはレインの右手に掴まれていたのだから。 「ゆああああ…」 マーサは思い出す。 自身の両親がれみりゃによって食われた瞬間を。 目の前のふらん種に自身が散々いたぶられたところを。 マーサの心は恐怖に覆い尽くされていた。 捕食種という、恐怖の対象に。 「あああああ…レイン…」 ミリィは茫然とその場に立ち尽くしていた。 ミリィはこのような展開になるかもしれないということを全く考えていなかった。 「めっ!」すればレインもわかってくれると思っていたから。 レインも自分とメイシャと同じようにゆっくりをもう食べることはない、そう決めつけていた。 自身の方がゆっくりとしては特殊だと言う事に気付かないまま。 「ミリィさん」 最近、一言も喋らなかったメイシャが呆然としてるミリィに話しかける。 冷静に。 「貴方はどうしますか?そのままぼーっとしてるだけですか?」 メイシャは意地悪な口調、そして指示を出す訳でもない。 彼女はミリィ達に自分で考えてほしかった。 自分達が本当にゆっくりするにはどうすればいいのかを。 「う…レイィィィィィィン!!」 ミリィはメイシャの言葉で我に返ったのか、背中の翼を広げレインの元まで飛ぶ。 「ゆっくりをいじめちゃだめなんだぞぉぉぉぉ!!」 ミリィはレインの近くまで飛行すると、レインの隣に着地する。 「うー!レイン!れいむをはなしてぇっ!ぽいっす「ゆぎゃあっ!」ぶっ!?」 ミリィの説教は中断される。 レインの右手がミリィの口の中に突っ込まれているからだ。 そして、レインの右手には子れいむが掴まれたまま。 「…う?」 「あはは♪美味しい?お姉様」 レインはミリィにゆっくりを食べさせようと考えていたのだ。 レインにはミリィの元から離れるという考えは持っていなかった。 しかし、今の自分はゆっくり出来ていない。 ならばどうすればいいのか。 ミリィもゆっくりを食べるようにすればいい。 ミリィに食べさせるゆっくりはマーサでも良かったが、それならミリィはゆっくりを食べることにゆっくりできないだろう。 友達(レインは納得していないが)が失われてしまうのだから。 だから関係ないゆっくりを食べさせる。 そして、ミリィの主食をゆっくりに矯正する。 「お姉様もぉ♪ゆっくりを食べてぇ♪ゆっくりしようよぉ♪美味しいよぉ♪」 これがレインの出した結論だった。 「う…う…」 ミリィは混乱の真っただ中だった。 自分は何やっているのだろうか。 自分の口の中にあるのは何なのか。 そう考えていると、ミリィの舌に口の中に入っている物が触れた。 微かな甘味。 そしてそれはずっと求めていた物。 さくやのあまあまなぷっでぃん。 あまあま。 「う…あま…あま…」 ミリィもすでに空腹の限界であった。 口の中の甘い物を本能で求めてしまう。 「あま…あま…」 「そうだよぉ♪ゆっくりはあまあまだよぉ♪おねーさまぁ♪」 レインの右手もミリィの口の中に突っ込んだままだ。 彼女は自身の右手ごと食べられてもいいと思っていた。 レインにとっては腕の一本など、どうせ1日もすれば生えてくるという認識でしかなかった。 ふらん種の中身は餡子だ。 それは野生のれみりゃ種にとって、最高のご馳走だった。 勿論、レインにも痛覚はある。 しかし、それよりもミリィの味覚を矯正することを優先した。 このゆっくり出来ない状況から脱する為に。 そして、何よりミリィの為にも。 「レインの腕ごと食べちゃっても良いんだよぉ♪おねーさまぁ♪」 「う…あまいぞぉ…」 レインの眼から見て、ミリィは空腹でフラフラしており、すでに限界の状態にしか見えなかった。 このままではミリィは倒れてしまうかもしれない、それもレインがこのような行動をした理由の一つだ。 …一番の理由はただの八つ当たりだったのだが。 空腹のミリィはあまあまの快楽に溺れそうになる。 ミリィが陥落しかけたその時 「ミリィィィィィ!ゆっくりをたべちゃだめなんだぜぇぇぇぇぇぇ!」 マーサの叫びがミリィにまで届いた。 そしてミリィは我に返り気付く。 自身の口の中に入っている甘味はゆっくりであるということを。 ミリィはレインの右手を両手で掴み、自身の口から一気に引きぬく。 「ぶへぇっ!」「きゃっ!」 子れいむはレインの右手からも放され、地面に落ちる。 「ゆへっ!」 レインの指が体に食い込んでいた為、ところどころ餡子は出ていたが、まだなんとか生きているようだ。 レインはまさかこのような展開になるとは思っていなかった。 もう少しだったのに。 もう少しで姉がゆっくりを食べたのに。 何故? どうして? 勿論レインには何故かはわかっていた。 「あの忌々しい基本種め…」 レインはマーサへの怒りを露わにする。 しかし、怒っていたのはレインだけではなかった。 「レィィィィィィン!」 ミリィが右手を頭上に掲げる。 「れいむをたべようとするゆっくりは…」 ミリィの右手が赤く光り、その手からは紅く光る槍が現れる。 「ゆっくりしねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「きゃあっ!」 ミリィはレインに向かって槍を薙ぐ。 その一撃をレインは大きく後ろに飛び、間一髪でかわす。 もし反応があと少しでも遅れていたら、レインの顔は2つに裂かれていただろう。 「うー!うー!ゆっくりしねぇ!」 ミリィは本気で怒っており、紅い槍をぶんぶんと振り回す。 『遊ぶ』ことが大好きなレインも、空腹な今の状態でミリィと遊びたくはなかった。 空腹の状態で迂闊に体力を減らせば、死に繋がる恐れがあるからだ。 「お姉様がわかってくれないのが悪いんだよ!」 「ゆっくりをたべるわるいゆっくりはゆっくりしねぇっ!」 まるで話が通じない。 レインは会話を諦め、翼を広げ上空に逃げることで距離を取り、自身の右手から紅い剣…レーヴァテインを出す。 レインが狙うのはミリィの右腕。 あの槍さえ出せなくなれば後はどうとでもなる。 下を向けば、紅い槍を振り回しながら、普段とは大違いの飛行速度で、かつ真っ直ぐにこちらに突っ込んでくるミリィが見えた。 そこには型や戦略などと言うものは無い。 ミリィは槍に関しては素人なのだから。 だが、それでもまともに組み合うには危険過ぎた。 レインがミリィとまともに組み合わない理由は3つ。 1つ目が、もし今のミリィとまともに組み合えば、一方的に打ち負ける可能性があること。 正気を失った今のミリィの飛行速度はレインより速くなっている。 もしかしたら筋力(?)も上がっているのかもしれない、レインはそう冷静に判断していた。 2つ目が、お互いの武器のリーチの長さに差があること。 前回の戦いではレインは興奮していた為気付かなかったが、ミリィの槍とレインのレーヴァテインでリーチの長さに差があることにレインは気付いた。 人間の間では、剣が槍に勝つには3倍の技量が必要となる、とまで言われているくらいに致命的な要因だった。 レインは当然そのことを知らなかったが、武器が長い方が有利なのは誰にでもわかる。 3つ目が、前回の戦いで原因は魔力切れだったとは言え、レインは打ち負けてしまっているのだ。 さすがに以前敗れた戦法をそのままやろうという気にはなれなかった。 以上3つの理由から、彼女はまともに組み合わずにギリギリのところで槍を避け、後ろからミリィの右腕を斬り落とすつもりだった。 現在のミリィの位置はレインの前方斜め下。 レインもミリィ目掛けて真っ直ぐに突っ込む。 タイミングを間違えばあの紅い槍の餌食になる。 …。 …。 ミリィの槍が目前まで迫る。 「今だっ!!うああっ!」 「ゆっくりし…う!?」 レインは悲鳴をあげ、ミリィは驚きの声をあげる。 レインはミリィの目の前で飛行方向を変え、ミリィの上方へ飛ぶことで紅い槍を避けようとした。 だが、タイミングが遅れてしまったのか偶然か、左足がわずかに斬られてしまった。 だが、ここまでは概ねレインの狙い通りだった。 痛みはあるが、このタイミングを逃すわけにはいかなかった。 レインはミリィの上方で宙返りひねりをして、自身のレーヴァテインがミリィの右腕と重なるよう、狙いを合わせる。 ミリィより飛行に慣れているレインだからこそ出来る芸当だった。 狙いを合わせた後、そのままミリィの頭上に落下する。 右腕に肉薄するレーヴァテイン。 痛みに叫ぶミリィ。 「うああああああああああ!!」 右腕を斬り落とされ、落下するミリィ。 どうやら失神したようだ。 同時に紅い槍も消える。 痛む体に喝を入れながら、レインはミリィの落下地点まで先回りし、ミリィが地面に落ちる前に両腕でキャッチする。 「うううぅぅ…」 思っていたより重かった。 ふらふらしながら地面までたどり着く。 戦闘自体はあっけなく終了してしまったが、レインにとっては肝を冷やす戦いだった。 もし足を斬られた時にバランスを崩してしまっていたとしたら、今頃負けていたのはレインだったことが容易に想像がつくからだ。 レインはミリィの体を地面に置く。 そっと優しく。 「少しお休み…お姉様…」 気絶したミリィの頭を優しく撫でながら、レインは呟いた。 後書き 前回の冒険記第八話にコメントして下さった方には本当にお礼を申し上げたいと思います。 本当にありがとうございました。 私は誰もこんな物を読んでいないと勝手に思い込んでおりました。 今考えれば読んでくれている方には大変失礼なことを考えていたものです。 それを気付かせていただきまして、本当にありがとうございました。 そして、読んでくれている方にもお礼を申し上げたいと思います。 このような拙作を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 まだまだ完結は先の話になりそうですが、何とか完結だけはさせたいと思います。 ところで、自分の腕を食べさせると言うのはヤンデレ行為に該当するのでしょうか。 念の為に注意書きは付けておきましたけれど。 …それにしても、今回はヤンデレ2本立ての更新…。 ヤンデレって何だかよくわからないですけれど書きやすいんですよね。 親れいむは?親れいむは無事なの? -- 名無しさん (2011-02-10 17 13 33) なんか本来の目的(ゆっくりさくやを探す)を忘れてるような。 まりさにしても”ゆっくりする”という目的ならフランがいた場所は 良質な餌場であり(まりさには分からないが)もうフランは戻ってこない確立が高い。 残る脅威は胴無しれみりゃだけだがフランを恐れて寄ってこない可能性もある。 まりさは森に残ったほうが良かったかも。しゃめい丸とフランは目的に忠実なんだがなあw -- 名無しさん (2011-02-15 15 07 03) >2011-02-15 15 07 03さん 申し訳ございません。 私の描写不足です。 ミリィの目的がわかりやすいように、この回に描写を追加させていただきました。 マーサの方も第五話に追加させていただきました。 マーサはまだ親に甘えている年頃のゆっくりなので、精神的にも一匹で生きていくにはつらいので、ミリィと一緒に行くことを選んだ…ということです。 ミリィはフラン(レイン)を撃退しましたし、フランや他のれみりゃの影に怯えながら一匹で生きていくよりはずっと良いだろうとマーサは考えたのです。 ご指摘ありがとうございました。 -- 浅井隊員26号 (2011-02-15 18 44 27) 名前 コメント
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ミリィ・スウィートドラッグ 種族:改造人間 年齢:16 性別:女 身長:158cm 体重:47kg クラス:スリーコードナンバーズ 属性:水 戦闘スタイル:格闘戦及び体液を薬品に変化させてのサポート イメージCV: 「あーあ。折角暇が出来たって言うのに、何だかなー」 設定 桐生刃とゼン・ブレイブエッジの両名に同行するスリーコードナンバーズの一体。『Sweet』『Liquid』『Drug』の三つのコード故に通称『SLD』と呼ばれる。 スリーコードナンバーズ中最低ランクの身体能力しか持たない(SFに照らし合わせるならS~Aの中間程度)が自身の体液をこの世に存在するありとあらゆる薬品に変化させる能力を持ち、伝説の秘薬級の代物(エリクシール等)さえ作り出せるその力は決して侮れるものではない。 そんな彼女の性格は気分屋で我侭、自身の我を通す為なら他者を蹴落とす事も厭わない。また、凄まじく甘えん坊であり、抱き付き魔でキス魔という面も。基本的に冷徹でも冷酷でもないが、猫被りで悪戯好き。 趣味はウィンドウショッピング及びスポーツ全般。特技はコンピュータ操作全般。 尚、スリーコードナンバーズであるが故に本来ゼン達の敵であるはずの彼女が、刃やゼンの両名と行動している理由は現状不明。 当人曰く「戦闘衝動の刷り込みは受けなかった」「刃の事が気に入ったから」との事らしいが……?
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※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方 ※捕食種設定を不快に感じる方 ※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方 ※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方 ※素晴らしい小説を求めている方 は、この小説に合いません。 申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。 それでも良ければどうぞ 戦いと呼ぶにはあまりにも一方的だった。 ふらんはミリィの全身の体当たりを受け、大木にその体をぶつける。 しかし、体勢を立て直すことも許されない。 その次の瞬間、ふらんはミリィの右手によって地面に叩き落とされる。 「ゆへぇっ!」 たまらず悲鳴と餡子が口から出る。 「ゆゆゆ…」 一瞬ふらんは気絶しそうになる。 しかし、その戦闘本能のおかげか、ふらんの瞳は無意識のままに敵の位置を探す。 「ゆ…」 ふらんが上空を見上げる。 そしてあまりの驚きで固まってしまった。 そこには…釣り上がった目、むき出しになった牙、燃え盛るような深紅の瞳があった。 憤怒の表情をしたミリィだった。 ミリィのゆっくり冒険記 第五話 ミリィはふらんをその深紅の瞳で見据えたまま、高度を下げる。 地面に着陸するや否や、ミリィは右手を空中に掲げる。 ミリィの右手が紅く光る。 その直後、その手には1メートル以上の長さもある紅い槍が握られていた。 そして、槍を振り回しながら墜落したふらん目掛けて真っ直ぐ走る! ふらんは慌てて空中に飛ぼうと翼を広げる。 しかし、間に合わない。 ふらんの右の翼と紅い槍が重なった。 餡子が飛び散る。 「ゆぎゃあああああああああああああ!!!!!!」 ふらんの咆哮と共に虹色の翼が千切れる。 ふらんは咄嗟に左に飛ぼうとしたものの、右の翼が根元から槍に巻き込まれてしまった。 ふらんの生命力ならば一日でも経てばこの翼も治るだろうが、それまでは飛ぶこともできないだろう。 そして、飛ぶことが出来ないふらんの機動力はゆっくりまりさ等と変わらない。 勝負は決したのだ。 ふらんの翼が千切れるのと同時に、餡子がミリィの顔に飛び散った。 それと同時に、ミリィの顔に変化が生じる。 「ん…?ミリィはなにをしているのぉ…?」 先ほどまでの釣り上がった目が、むき出しになった牙が、燃え盛るような深紅の瞳が、徐々に元の汚れを知らないような顔に戻っていく。 「うぁ…ふりゃん…?」 ミリィの視界に、片方の翼が千切れたふらんの姿が映る。 ミリィは右手に違和感を感じた。 自分の右手を見る。 紅い槍はまだ消えていない。 それを見た時、ミリィの顔が一気に青ざめた。 「うぁ…?ミリィが…ふりゃんを…?…」 ミリィが震えだした。 冷や汗が止まらない。 震えはどんどん大きくなっていく。 「うあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 ミリィは叫び声を挙げると同時に、そのまま倒れてしまった。 普段のミリィは臆病な性格だ。 我に返ったミリィにとって、目の前の現実は精神的に耐えきれるものではなかったのだ。 ふらんには何が起きたのかわからない。 目の前の姉にそのまま止めを刺されると思っていたら、その姉が突然倒れたのだ。 その光景に一瞬混乱してしまう。 しかし、さすが捕食種と言うべきなのか、これは逃げるチャンスだという判断を素早く下し、ぽよんとぽよんと跳ねながら逃走する。 後には茫然としたままの子まりさ、そしてうつ伏せに倒れたままのミリィが残された。 ミリィが目を覚ました時、すでに辺りは夕暮れになっていた。 「うぁ…?」 ミリィは上体を起こし周りを見回す。 少し離れた場所に何かがいる。 それは先ほど自分がふらんから庇った子まりさだった。 「う~♪」 それを見てミリィは子まりさが健在であることに安心する。 この子まりさがここいるということは、自分はこの子をふらんから守れたということだ! ミリィの中で達成感が溢れてくる。 どのように守ったのかは全く覚えていなかったが。 ミリィの本能は記憶の忘却を選んだ。 先程の戦闘はの記憶は非常に重い負担となると、本能は判断した。 あの紅い槍はミリィにとってとてもゆっくり出来ないものだったから。 子まりさは、ミリィが起きた事に気がついたようだ。 ミリィのいる方に近づいてくる。 下を向いているので表情は読み取れないが、震えているようだった。 ミリィはそのような子まりさに何かあったのか、と心配になってしまう。 「う~?どこかいたいのぉ…?」 ミリィが心配そうに声を掛けると同時に、子まりさが顔を上げた。 輝くような笑顔だった。 「かっこうよかったんだぜ!!ふらんをやっつけちゃったんだぜ!!」 「う?うぁ?」 子まりさの予想外な反応にミリィは戸惑うことしかできなかった。 ミリィは困っていた。 「まりさもあんなやりさんをだしてふらんをやっつけたいんだぜ!」 この子まりさが何を言っているのかよくわからなかったからだ。 ミリィは先程の出来事を全く覚えていない。 ミリィは子まりさが派手に餡子を出しながら吹っ飛ばされるとこまでは…と思い出したところで、慌てて子まりさに問いかける。 「あ、あんこさんはだいじょーぶだったのぉ?」 その問いに、子まりさは笑いながら返事をする。 「ゆっ!だいじょうぶだぜ!くささんがくっしょんになってくれたんだぜ!」 ゆっくりは元が饅頭の為、非常に痛みに弱いのだが、再生能力は非常に高い。 れみりゃ種やふらん種には劣るが、基本種の再生能力も人間とは比べようもないほどだ。 少々の傷ならば短時間で治る。 ミリィが子まりさを手にとって一通り体(顔?)を見てみる。 「きゃ~、はずかしいんだぜ~♪」 子まりさが顔を赤くしながら何かを言っているが気にしない。 外傷は所々残ってはいるもののもう餡子は出ていないようだった。 この子まりさが言うように、思っていたより軽症だったようだ。 「う~…よかったぞぉ…」 それを見て、ミリィは安心したように溜息をつく。 ぐるるるるぅぅぅぅぅ そしてそれに合わせるかのようにミリィのお腹が鳴き声をあげた。 「「む~しゃむ~しゃ、しあわせなんだぞぉ~(だぜ~)」」 2匹は仲良く食事にすることにした。 あまあまの木の実さんにあまあまの花の蜜さんは2匹にとってとてもゆっくり出来るものだった。 お腹一杯になり、手を合わせて 「ごちそうさまなんだぞぉ~♪」 をすると同時にミリィは地面に寝転がる。 一方、子まりさは空を見上げていた。 しばしの間、2匹ともそのままの状態でいたが、やがて子まりさが口を開いた。 「ゆっ…おとーさん…おかーさん…」 ミリィは仰向けに寝ている為、子まりさの顔は見えない。 だが、声からも子まりさが泣いているということはわかった。 子まりさも両親が食べられてしまったという現実を忘れたかった。 しかし、そうなると自分の隣に両親がいないという現実と矛盾してしまう。 故に、子まりさはその現実を忘れることが出来ずにいた。 ミリィはやるせない気持ちになる。 子まりさの両親を食べたれみりゃの近くには自分もいたのだ。 何故止められなかったか。 いや、胴なしれみりゃの言っていたあまあまというものが何なのか何故わからなかったのか。 今更どうしようもないことだが、それでもミリィは悔いていた。 自分のせいで子まりさがゆっくり出来なくなってしまった、そう思っていた。 自分はこの子まりさをどうすればゆっくりさせられるかわからない。 しかし、この子まりさを放っておくことは出来なかった。 だから起き上がり、子まりさの顔を正面に見据えて言った。 「う~…ミリィはこーまかんにすんでるんだぞぉ~♪そこはちゅんりーもぉ♪さくやもぉ♪おねーさんもぉ♪た~くさんた~くさんいてたくさんゆっくりできるんだぞぉ~♪いっしょにこないこない~?」 その言葉は子まりさには衝撃的だった。 今回のお出掛けの目的であった狩りのやり方も両親から教わることが出来なかった。 狩りのやり方がわからない子まりさ一匹では生きていくことなど不可能であろう。 さらに、この子まりさはまだ親に依存している年頃の自立出来ていないゆっくりだ。 子供のゆっくりが一匹で生きていける程この世界は甘くないということは子まりさにもわかる。 先程のふらんの出来事の件で痛いほど痛感させられたのだ。 そして、目の前のれみりゃはゆっくり出来るれみりゃだ。 二回も助けてもらった子まりさはミリィに完全な信頼を寄せていた。 だから、子まりさもミリィの目を見据えて言った。 「こーまかんでゆっくりしていくんだぜ!」 その返事にミリィも顔を綻ばせて 「う~♪う~♪ゆっくりしていくんだぞぉ~♪」 ここに、ミリィに新しい友達が出来た。 「うぁ♪そうだぞぉ~♪まりさにもおなまえをつけるんだぞぉ~♪」 子まりさはミリィが何を言っているのかわからなかった。 自分の名前はまりさではないのだろうか。 「ゆっ…?まりさはまりさだぜ?まりさがおなまえさんなんだぜ?」 「う~…ミリィにもむずかしいことはよくわかんないけど…」 自信なさげなミリィだが、思い出すようにゆっくりと語り出した。 「ミリィのミリィっておなまえはおねーさんがつけてくれたんだぞぉ~。ミリィはミリィっておなまえがないとさくややおねーさんはミリィとまんまぁのことをよびにくくなるらしいぞぉ~…」 「ゆっ…?れみりゃはれみりゃだぜ?」 子まりさにはますますわからない。 「う~…ミリィもまんまぁもれみりゃだぞぉ~…。でもミリィたちにはわかっても、さくややおねーさんにはわからないらしいぞぉ~…それに…」 ミリィは笑いながら 「おなまえっていうのはとってもゆっくりできるぞぉ~♪」 と続けた。 子まりさにはミリィの説明は良くわからなかったが、名前と言うのがゆっくりできるというのはよくわかった。 ゆっくりにとって、『ゆっくり出来るから』という理由は最大の説得力を持つ。 ゆっくりにとっては、ゆっくりすることが生きて行く上で最大の目的となるのだから。 「ゆっ!まりさもゆっくりしたいんだぜ!まりさもおなまえさんがほしいんだぜ!」 子まりさはその言葉だけで納得をしてしまった。 勿論、目の前のれみりゃが信用できる…という前提だろうが。 「う~…まりさまりさまりさ…う~…うぁ♪」 ミリィはしばらく考え込んでいたが、何か思いついたようだ。 「マーサ♪がいいぞぉ~♪とってもゆっくりできるぞぉ~♪」 「ゆっ!マーサ!?とってもゆっくりできるおなまえさんなんだぜ!」 非常に嬉しそうな2匹。 安直な名前だとかそういう事はどうでも良いようだ。 「きょうからまりさはマーサなんだぜ!よろしくなんだぜ!」 「う~♪う~♪ミリィはミリィだぞぉ~♪よろしくなんだぞぉ~♪」 改めて挨拶を交わす2匹。 そして締めは、 「「ゆっくりしていくんだぞぉ~♪(いくんだぜ!)」 友達となった2匹は歩きだす。 森の出口がどこにあるかもわからないまま。 後書き ミリィの説明の下手さはデフォです。 また、安直な名前だということも気にしないで頂けたら幸いです。 名前 コメント